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祈り

夫が大量に折ってくれて、娘と息子がGW に仕上げてくれた千羽鶴。

(写真はイメージ写真で、本物は、写真を撮る心の余裕もなく病院へ)

近所の神社へ通う日々。

 

祈ることしかできなかっただけですが、

届いてくれたのかもしれません。

 

父が、心筋梗塞で入院・手術したときから、1か月半。

 

2つの心臓補助装置を入れた、7時間以上に及ぶ冠動脈バイバス手術のあとに、

 

その補助装置では心臓がもたないために、大きな装置に入れ替える再手術。

 

その入れ替え等で、壊死してしまった左足切除の手術。

 

腎臓透析の手術。

 

心臓補助装置のひとつを取り外す手術。

 

81歳の身体がこれほどの手術にどこまで持つのだろうと、

これらの手術は父にとってどうなのだろうと、

 

そして、脳の血管に問題があれば、目覚めないかもしれないとも言われ、

ただただ、祈る日々でしたが、

 

父は目覚めてくれました。

 

強い薬でうとうとしながらも、

管のつながっている口はしゃべることはできないけど、

時折細い目を開けて、

 

「お父さん、美由紀、わかる?」と聞くと、

頷いてくれて、

 

千羽鶴を見せると、目を見開いて、涙を浮かべていて、

 

3週間ぶりに、 意思疎通ができたときの感動。

 

その安心も束の間で、

 

心臓の二つ目のサポート装置を取り外す手術、

喉の管をとり、喉を切開する手術と立て続けに行われ、

 

どちらも、回復したからの取り外しではなく、

機械の期限切れゆえの取り外しだったため、

そのまま、心臓が止まることもあるという覚悟がまた必要となり。

 

それでも、ひとつひとつ手術を乗り越えて、

今も、命つなぐことができています。

 

「悪くなる時は一瞬、良くなるときは徐々に徐々に」

 

と、医師の言葉。

 

まだまだICUで、気が抜けない状態であり、

 

厳しい面会制限と、詳しい状況のわからない歯がゆさ、

 

愛知と北九州の距離は遠く、

どうにもならない無力さを感じ尽くす日々ですが、

何が父のためなのかも、答えの出ない日々ですが、

 

だからこそ、

 

父への想い

 

命と医療

 

人と人との関係性

 

人生の流れ

 

私にとっては、おそらくとてつもなく重要で、

学び深い時間が流れています。

 

父は昨日、82歳の誕生日を迎えることができました。