· 

秘められてきた事実

ファミリーコンステレーションIN北九州開催日前日、

コンステレーター井上氏と共に、北九州にある平和のまちミュージアム企画展に行ってきました。

 

北九州が軍都であったこと、つまり、日本軍の拠点であったことを、

お恥ずかしながら、初めて知りました。

 

愛知出身者だから知らないのかと思っていたのですが、

周りの人に聞いてみると、

北九州の人たちも、ご存じない方が意外にも多いようでした。

 

 

そして、さらに驚いたことは、

 

毒ガス兵器を作る工場が、北九州にあったこと。

それが、なんと我が家の校区であり、車で12分程度の近隣であること。

今は自衛隊陸軍の訓練施設となっているようです。

 

近隣の方に、お話を伺ったのですが、昔から住んでいる人たちはもちろん

知っているけれど、新しく家を建てた人は、知らない人がほとんどだとか。

 

周りを見渡すと、そのような事実とは無関係のような、長閑な風景が広がっています。

我が家の近くに住む、同世代の人たちに聞いても、

知っている人は誰もいませんでした。

実際、当時の小倉幼稚園の子供たちは、

毒ガスに対応する避難訓練をしていたと、記されています。↑

 

これらの事実があまり知られていないということは、

 

もしかしたら、なかったことにする、言ってはいけない、伝えてはいけない、

秘めなければならない、そんな空気があったのかもしれません。

 

都合の悪い事実は、なかったことにする。

そのほうが誰もの為だと考えがちですが

よかれと思ってのことだと思うのですが、実際そうではないようです。

 

なかったことにされた事実は、見られない事実は、

後世に生きる人たちの心に影響を及ぼしていくことが、

世界各国で行われているファミリーコンステレーションの中で

認知されてきています。

 

今こうして、平和のまちミュージアムが建設され、このような企画展が

どんどん開催されていき、多くの人がこれまで見られてこなかった事実を見ていくことで、

多くの人の心の平和にも繋がっていくと感じています。