ファミリーコンステレーション勉強会

勉強会開催への想い

多くのクライエントさんたちと共に歩みながら、膨らみ続けてきた疑問がありました。行き詰まりを感じるケースもありました。模索し続ける中で「ファミリーコンステレーション」と出会い、新たな取り組みをスタートしました。

 

クライエントさんの抱えている問題ではありますが、個人で背負うには重すぎること、親との関係性や生育歴だけではなく、もっと大きな視点、深い洞察が必要になってくることがわかってきました。すると、クライエントさんの痛みがより深く見えてきます。そして、個人の成長や変容のみではなく、社会全体の変容や成熟の必要性を感じ、悩みを抱える人と共に、周りでサポートをする人や多くの人たちが学び合い、支え合える場が必要ではないかと、考えるに至りました。

 

バート・へリンガー氏が創始したファミリーコンステレーションは、家族全体の在り様から解決へと向かう動きを、見ていくことができます。心理療法の枠組みを超えて、人生のあらゆる領域の関係性に光を当てて、関係性を再構築する手助けをしてくれます。

 

2022年7月に開催したコンステレーター(※)井上慎介氏によるファミリーコンステレーションの勉強会では、日本家庭、日本社会における共通の課題が浮き彫りになりました。それは、2015年にバート・へリンガー氏とソフィー夫人が来日して開催された東京ワークショップですでに現れていた課題でもありました。できるだけ多くの人たちと日本家庭で起きていることを見て、共に考えていく必要性に迫られていると、参加した人たちは感じられたと思います。

 

個人での問題を解決したい人はもちろんのこと、家族をサポートする方、カウンセラー、セラピスト、コーチ、援助職、教育関連の方など、多くの人たちと共に学び合い、よりよい社会への一助となるよう、コンステレーター井上慎介氏によるファミリーコンステレーションの勉強会をスタートさせてまいります。

※コンステレーションのファシリテーターをする人をコンステレーターと呼んでいます。



ファミリーコンステレーション創始者バート・へリンガー

1925年にドイツで生まれたバート・へリンガー氏は、第二次世界大戦中に徴兵され戦闘に参加。連合軍に捕虜として捉えられるが一年後に脱走し帰還。その後、司祭、高校教師、大学学長を務め、集団力学を学び、心理療法家として独立してからは、原初療法、交流分析、脚本分析、ゲシュタルト療法、催眠療法、NLP、家族療法など多くの心理療法の研究に没頭。それらの多様な心理療法の要素に加え、家系の中のシステミックな解決に関する独自の洞察を統合し、ファミリーコンステレーションとして発展させました。2003年には2人目の妻、ソフィーと結婚。長年ヘルスケアセンターを運営してきたソフィーの洞察が加えられ、ファミリーコンステレーションはさらなる発展を遂げ、心理療法の枠組みを超えた新しいファミリーコンステレーションが行われるようになりました。


ファミリーコンステレーションとは

コンステレーションとは、星の集まり=星座を意味します。人と人との関係性を、星座を眺めるように見ていくことから、そう呼ばれるようになりました。

家族の問題を見てみるときに、実際の家族のメンバーの方と共にワークするのではなく、その場に集まった参加者の方に代理人をして頂き、家族の相互関係性を見ていきます。代理人とは、家族のメンバーを代理する人のことです。その家族のことを全く知らない人が代理をするのですが、その場に配置されることで、本人であるかのような動きをし始め、これまで見えなかった新しい視点がもたらされることがあります。

私たちの心の中で起きていることを、代理人の体の感覚を通して再現し、その起きていることを皆でありのままに認めるということが、解決に向けた次の第一歩に繋がっていきます。

 

<ご相談内容>

・家庭内の人間関係

・夫婦関係

・親子関係

・企業の中での人間関係

・仕事の問題

・自分の心の問題

・DV

・健康

・・・等々

 



井上慎介氏によるコンステレーション

井上慎介氏は、バート・へリンガー氏が2019年9月に他界されるまで、Hellinger®sciencia(へリンガー・シンシア)に所属し、共に世界各国をまわり、新しいファミリーコンステレーションを世界中に伝える活動に従事されてきました。2015年9月には、へリンガー夫妻を日本に招聘し、14か国170名が参加した東京ワークショップを主催。現在はメキシコのCUDEC学園で学士課程、システミック心理学部、システミック教育学部にてファミリーコンステレーションの指導をされております。バート・へリンガー氏が生涯をかけて発展させた新しいファミリーコンステレーションを伝える日本人では数少ないお一人です。コンステレーションから受け取る貴重な恩恵を皆さんに共有されています。

HP アナロジッククリエーション


ファミリーコンステレーション勉強会 2022年クリスマス

人生のギフトを受け取る

 

クリスマス☆ワーク

 

1224日(土)・25日(日)クリスマス。

メキシコ在住のコンステレーター井上慎介氏が、再度来日されます。

「人生のギフトを受け取る」をテーマに、ファミリーコンステレーションの勉強会を福岡県北九州市にて開催します。

 

与えられているものを受け取る

流れてくるものを、伝えていく

 

これが、多くの家族の中で必要とされているのだと、ファミリーコンステレーションの勉強会を通して、見えてきました。家族や学校、会社など、どんなグループでも同様ですが、混乱が起きていて秩序がないと、そこに留まることも、育むこともできなくなります。子どもたちが取り残されている現状が、いくつかのコンステレーションで浮上していました。ファミリーコンステレーションの創始者バート・へリンガー氏は、私たちに流れてくる愛を受け取るためには、その器となる秩序が必要であることを発見し、それを「愛の秩序」という言葉で伝えています。

 

サンタクロースを迎えるために、煙突のすす払いをして通路をつくり、靴下をツリーに飾り付けする子どもたちのように、もたらされるギフトを迎え入れ受け取るための準備をしていきます。愛が滞りなく流れ、すべての人がギフトを受け取れるようになるための、「愛の秩序」という器づくりを井上氏と共に学んでいきます。

 

 

 

<勉強会IN北九州>

日程:2022年12月24日(土)・25日(日)

時間:10時~17時半 

会場:LinkLink(菜園場テラス)

    福岡県北九州市小倉北区菜園場二丁目4-11 J-LINK2F

参加費:1日参加20000円、両日参加38000円

 

 



参加者の声

☆先日は参加させて頂き、ありがとうございました。長い人生の中でも、数少ない機会をつかむことができて、幸せです。私は思考が強く、最近では特に自分とつながることが難しいため、参加して大丈夫なものかと不安に感じておりました。しかし、実際にその場に立つと、磁石に引っ張られるように身体が動く事に、自分でも驚きました。また自分の課題に関する代理人にも立つことができ、選ばれる事にも意味がある、という事が、妙にしっくり来ました。この世界で起きている事のすべてに意味があるのでは、と感じるようになりました。

自分の家族を扱って頂いた事で、夫が抱えている問題についても触れられました。これについては、まだピンと来ていない部分がありますが、少し夫に対して寛容になれた気がします。普段、夫に雑に接している私にとっては、これも大きな進歩です。また機会がありましたら、是非参加したいです。ありがとうございました!

 

☆自分の気づきはまだまだ熟成中ですが、家族の変化が帰宅したその日から何かが起こっています。特に息子の変化というか、成長というかが、すごいです。家族って、あったかいですね。コンステレーション、あったかいです。コンステレーションの恩恵って言葉が印象的で、じわじわ、しみじみ感じます。尊い機会を作ってくださって、ありがとうございます。

 

 

☆今、不思議な程にすっきりした毎日を過ごしています。謎のストレスによる暴飲暴食がなくなったので、2キロ痩せました。

 

☆コンステレーションを受ける前は、母に合わせて一緒に一喜一憂していたり、母の態度に咎め返したり、強いエネルギーを発していたように思います。今は、母を責める気持ちもなく、自分のせいだとか、自分が我慢すればとかという気持ちもなく、ただ冷静にその場の状況をみているような感じです。誰が悪いとかではなく、そんなこともあるよねというふうに。必要以上に誰かを責めたり、自分を責めたり、落ち込んだりイライラいしたり、エネルギーの使い方を間違っていたことに気づきました。まだ度々母に引っ張られますが、今感じられるようになったこの寛容でいられるような感覚を大切にしていきたいと思っています。

 

☆付き合っている彼に対して、気づいたらイライラしなくなっていました。これまでは彼の話を聴くことができず、いつの間にか自分の意見を主張していたのですが、話を聴けるようになっています。優しく、ダイナミックに変容をサポートしてもらいました。狭い領域から、広い領域へと視点が広がったようです。

☆父に対して、許せない思いや、嫌だという思いがあったけれど、そのような思いが小さくなってきています。あれからショックな出来事があったけれど、冷静に話すことができました。自分や家族も大きな流れの一部だと感じられるようになり、社会や社会の背景にも目が向けられるようになった気がします。自分や自分以外の誰も責めることもないのだと思えるようになり、気づきがゆっくり深まっていくようです。

  

☆これまでの出来事が全部ヒントとして繋がって、私の知りたかった世界が見れました。良し悪しなしに見る。というのは、神の視点であり、神の愛の世界なのかと感じました。今までの私のゴールであり、新しい次元でのスタートが始まりました。ただ見て認める事を日常でやってみます。我が家から地域へ、地域から日本へ、そして世界へきっと影響します。

 

☆自分のコンステレーションはしておらず、代理人をしたり、見ていただけでしたが、後日、自分の核心部分に近いだろう気づきが次々と起きてきました。二日間で展開されたコンステレーションは、他の参加者の人のものでしたが、全てが私自身のコンステレーションでもあるのだとわかりました。その気づきはあまりにもパワフルで、自分の軸を作ることができるなど、貴重なギフトをたくさん頂きました。ここのところ、これまでにない満たされた感覚を味わっています。

 

☆サポートする側が相談者を治すとか、教えるとか、助けるとか、そういうことではなく、ただ共に、あるがままを見ることが大事なのだということが、とてもよくわかりました。いつも出てくる怒りが、見当たらなくなっていて、ただ、家族やその周りの人たちをまるっと受け取れるような、そんな今までにない感覚です。愛おしさが湧いてきます。


バート・へリンガー 人々と平和のために尽くした90年

心理療法の限界を克服し、今やその枠組みを超え、教育学や教授法、政治、ビジネス、司法・・・

人生のあらゆる領域の関係性を扱い、人々と平和に貢献し続けているファミリーコンステレーションが、

どのように生まれ、発展していったのか、バート・へリンガー氏の90年の軌跡です。


新しいファミリーコンステレーションとは

Hellingerスクールの講師ゲアハルド・ヴァルヴァー氏によるコンステレーションの解説。     

ノルウェーのテレビ放映のためのインタビューです。


生物学者ルパート・シェルドレイク 氏からの視点

生物学者(イギリス)でケンブリッジ大学生物学元教授である、ルパート・シェルドレイク氏が、生物に作用している形態形成場という概念についてのvideoの中で、バート・へリンガー氏のファミリーコンステレーションが紹介されています。